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【第二回】書籍の電子化をするメリット・デメリットを把握しよう

僕が自炊に踏み切った理由

 僕が自炊に踏み切きることになった大きなポイントは「所有コストを減少させられる」という点です。これからどれだけ僕の知識欲や読み物に対する興味がわいてくるのか未知数で、本は溜まっていくがどのくらいの本棚を買えばいいのかわからない。どうやって整理するのがいいのかわからないが、捨てるに捨てられない。自分こういった性格で紙の書籍を所有するというのは、コストが高く感じられたんです。個人で書籍の電子化を行う環境がととのってきた今、押入れと本棚一杯にたまった所有の本を減らすことができる。このメリットをぜひぜひ享受しよう。これが、僕の自炊をはじめた理由です。

自炊をするかしないかの選択

 書籍の電子化をされようとされている皆さま、あるいは、自炊をしている皆さまは、自炊や電子書籍にどのようなメリットを感じていますでしょうか。

 自炊にはメリットもありますが、デメリットもあります。

 たとえば、冒頭、僕が一番重視したものとして紹介した、「所有コストを減少させられる」というメリットがあります。紙の書籍を所有しているというのは、考え方によってはコストです。紙の書籍が部屋にどでんと陣取っているせいで買いたくてもかえないものがあったりはしないでしょうか。書籍は、整理に時間がかかります。書籍のせいで、部屋の整理がままならない、部屋のコーディネートがしづらい、そんなコストもあると思います。ものがあふれていて部屋で落ち着けないというコストもあるでしょう。自炊をして書籍を減らすことにより、紙の書籍を所有することで生まれているコストを減らすことができる。僕はそんなふうに考えたのでした。

 自炊は、価値も生み出しますが、一方で、お金もかかります。裁断代、スキャナー代、HDなどバックアップ用の設備代。それに、個人個人の考え方によって、余暇の時間だからと低めに見積もったり、仕事の時給と同じくらいに見積もったり、業者に頼んだ場合の値段を元に算出したり、さまざまでしょうけれど、「自分が作業する時間」も、たしかにコストでデメリットです。

 そのほかにも自炊によって生まれる価値、また逆に増えるコストって、考えるとたくさんあると思います。自炊をすることによってiPad等の電子書籍リーダーにいれれば大量の書籍を持ち歩けるようになります。装丁によっては、電子書籍のほうがずっと読みやすかったりします。(机において手を離しても、ページが閉じない!、2ページいっぺんにめくってしまうこともない!どこまで読んだかすぐわかる!)また、OCRでテキストを埋め込むことによって、書籍の内容を検索できるようになるのもメリットです。

 たとえば、HDのクラッシュですべての蔵書がなくなってしまうという怖さなどは、あきらかにデメリットですね。将来的にもっと個人による書籍電子化のプラットフォームの性能があがる可能性があり、「今」電子化に踏み切ることによって失う自炊した書籍のクオリティー、電子化中に失われる情報(アナログな色彩情報、スキャナの仕様上取り込めなかった表紙 etc...)もコストであり、価値観によっては「自炊を行わない」という選択をするに十分なデメリットになりえます。

 「自炊」のメリットとデメリットをそれぞれ皆さまの価値観と総合的に照らし合わせて考えて、道具選びや実際の自炊作業、ひいては自炊をするかしないかという選択をするといいかと思います。

まとめ

自炊のメリット
    1. 所有コストの減少
    2. 書籍の可搬性の向上
    3. (場合によって)可読性の向上
自炊のデメリット
    1. データの消失による蔵書消滅
    2. 将来、電子書籍のクオリティ、情勢が変化する可能性
    3. 電子化の過程で失われるデータ

ではまた。次回は、いよいよ僕が選んだスキャナー「Canon ImageFORMURA DR-150」を紹介しようかと思います!