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【商業簿記】ちょっとしたポイントシリーズ その2 二重仕訳控除金額の算出

 特殊仕訳帳を複数もちいると、二重仕訳が発生します。総勘定元帳に転記するときには、片方のみ転記したいですし、試算表を作成するときは、二重に仕訳されたものだけ計算にいれたいですね。

当座預金出納帳
4/1 売上 540円
売上帳
4/1 当座預金 540円

 このような特殊仕訳帳の果結になったとして、仕訳し直してみます。

日付貸方借方
当座預金出納帳
4/1 当座預金54,000 売上54,000
売上帳
4/1 当座預金54,000 売上54,000
 この例だと、1つの取引が当座預金出納帳と売上帳に仕訳られています。2重に仕訳られた状態で、総勘定元帳に転記すると、1つの取引が2重に転記されることになります。片方だけ転記したい。そこで、「二重仕訳の控除」です。
 二重仕訳を控除するには、いろいろルールがあります。
 たとえば、相手方が特殊仕訳帳の親科目であるときです。当座預金出納帳なら「当座預金」が親科目です。売上帳なら「売上」です。相手方が特殊仕訳帳の親科目だったとき、親科目となっている特殊仕訳帳にも仕訳されているので、相手方を控除します。先ほどの例でいえば、こんな感じに、控除します。
日付貸方借方
当座預金出納帳
4/1 当座預金54,000 売上54,000
売上帳
4/1 当座預金54,000 売上54,000
 当座預金出納帳から売上を控除します。売上帳から当座預金を控除します。こうすることで、二重仕訳が解消されました。しかも、「相手方が特殊仕訳帳の親科目だったとき」というルールで単純に控除していけばいいので、覚えれば簡単です。
 また、一部当座預金取引、一部現金取引の場合、普通仕訳帳と特殊仕訳帳簿で二重仕訳になっています。この場合、現金出納帳・当座預金出納帳上の取引のうち、普通仕訳帳に仕訳られている部分を控除します。普通仕訳帳上の取引は、相手方が親科目の部分を控除します。現金出納帳・当座預金出納帳上で相手方が普通仕訳帳のものを控除するのがポイントです。
 さて、前置きがながくなりました。このトピックのメインの話題です。日商簿記2級の試験では、二重仕訳の控除金額の算出を求められることがあります。上の例で、普通に控除した金額を足すと、1080円になりますね。しかし、「二重仕訳控除金額」としては間違いです。

 仕訳しなかった部分を単純に合計すると、借方・貸方合わさった二倍の額が算出されてしまいます。なので、二重仕訳の控除金額を求めるときには、

  • 二重になっている片方の仕訳を意識しながら積算していく、
  • 貸方か借方どちらかにきめて積算していく、
  • 全部合計して、2で割る

などの対応が必要です。
 二重仕訳控除金額がそのまま聞かれる場合以外にも、二重仕訳控除金額が、空欄を埋めるためのヒントになったりすることもあると思います。空欄は別の所で埋められる場合でも、二重仕訳の金額の算出方法をしっていることで、答えのチェックをできることもあるかもしれません。また、解答には必要ないけれども表示されている場合も、「これなんだろう」と思うと惑わされて本来の力がだせなくなってしまうかもしれません。なので、頭のすみっこに二重仕訳の控除の仕方をおいておいて、損はないと思います。 

日商簿記2級受験メモの目次は、こちら。

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