ウェブデザイン技能検定


背景・受験動機

 Webアプリケーションを作る仕事をしているのですが、とくにUIの知識を磨きたかったので、UIの勉強のマイルストーンとして2011年11月13日(日)、ウェブデザイン技能検定学科・実技試験を受験し、本日12月25日、合格証書を受けとりました。今日から3級ウェブデザイン技能士です。

ウェブデザイン技能士とは?

http://www.webdesign.gr.jp/

厚生労働大臣指定機関が実施する国家検定です。

 UIの知識を磨きたかったのですが、結果として、UIの知識はウェブデザイン技能検定の勉強を通じては身につかなかったように思います。使いやすいUIを作るための「前提知識」が問われる試験でした。

 3級に限っていれば、ウェブデザインというよりも、ウェブページアーキテクト(今つくりました)というような名前がしっくりくる試験範囲である気がします。(2級以降の実技では画像編集技術なども問われるようなのでウェブデザインでもいいかもしれませんが。)

 たとえるとしたら、使いやすいUIが「美しい絵」だとして、このウェブデザイン技能検定3級で問われる範囲は、絵具や筆の使い方、構図、色に関する知識といった分野で、「美しい絵」を描くために必要といえば必要だけど、そのものではない・・・というか。

試験の質

 自分が受験した2011年第3回の試験問題の質は、それほど高くありませんでした。単純に記憶しているかしていないかを問うような問題が多かった。ウェブデザインの本質について、単純記憶の問題がでるのならよいのですが、VDT作業について、インターネットの基礎知識などウェブデザイン周辺の範囲ででたり。今回についてはさらに、問題の正誤に関わる誤植が多く、合格発表が遅れるという事態も。まだ4年目という歴史の浅い試験ですので、試験問題の質が高くなるような施策がなされていると判断できたり、よい参考書が出版されるようになるまでまつのも手だと思います。

出題範囲

 しかし、問われる範囲は、使いやすいUIを作るためには必須の知識です。HTMLやCSS、画像の形式ごとの性質といったこと、ユーザビリティ、アクセサビリティ、どういったサイトマップを描くのがいいか、ページの構成は?といったウェブデザイン技能検定という名前にふさわしい出題に加え、HTTPステータスコードや、DNSとは?といったインターネットに関する基礎知識、VDT作業に関するガイドラインや契約についてなど、ウェブデザインを仕事にするにあたって必須の法的な知識も出題されました。

勉強期間

 この試験の対策をするにあたっては、公式ガイドブック、問題集を1周づつしました。時間にして、10時間くらいでしょう。普段Webアプリケーションの開発に携わっている人や、IPA基本情報技術者、ITパスポートといったIT系の資格に合格した人でしたら、同じくらいでウェブデザイン技能検定3級合格レベルに達することができるかと思います。

対策にあたってのアドバイ

 お金が許すのでしたら、ITパスポート、基本情報技術者試験の勉強の一環として、軽い気持ちで3級合格を目指すのもありかもしれません。問題のレベル、範囲ともに被る部分が多いように思います。

 公式ガイドブック、問題集の問題が難しいものばかりだと感じるのでしたら、公式ガイドブックに参考になるWebページや書籍がたくさんのっていますので参考にするのもいいでしょう。Webを仕事にするのであれば当然押さえておかなければいけないような知識ばかりです。

 3級の範囲に限っていえば普通に業務を行っていれば身につく知識です。しばらくこの資格を忘れておいて、Webに携わる仕事をして1年くらいたってから再度受験を試みるのもいいかもしれません。1年くらいWeb制作に携わっていれば、多くの分野でこの試験が期待するレベル、分野によってはこの試験が期待するレベルを超えた知識が身についていて、この試験のガイドブック、問題集が簡単に感じられるでしょう。その時には、合格を狙うのではなく、試験範囲の中の知識の穴の部分についてしっかりと勉強するつもりで。(そのときには、試験の質も高くなっているかもしれませんしね:p)

まとめ

 ウェブデザイン技能検定3級の試験範囲は、これからWebに携わって行こうと思う人、Webに携わって1年目くらいの人が勉強すると基礎体力がつくのではないかと思われるところです。合格のためというわけではなく、試験範囲をしっかり勉強すれば、Web制作に関わっていくうえでの基礎体力となるでしょう。難易度はそれほど高くありません。しかしながら、試験範囲は、Webの仕事をしていく上で必須かつ役に立つ部分が切り抜かれていてよいのですが、その問い方がまだこなれていません。比較的新しい資格なので、改良されるのを待つのも一つの手かと思います。