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未来への投資 第五回 2012年03月度

国連UNHCR協会

 2012年3月分の寄付は、国連UNHCR協会あてにおこないました。難民支援を行っている機関の寄付受け入れ窓口となる団体です。

 この団体を寄付先に選んだポイントは、これまでのポリシー通り

「認定NPO法人寄付金特別控除の対象であること」 「食糧援助を積極的に行っていること」

 金額は、3,000円。寄付の申込みをして届いたパンフレットによると、 「14家族分の調理器具セット」や「子ども120人分の教科書」を用意できるということです。 しっかりと今日・明日の生活を確保して、勉強して。20年後、30年後の世界経済を支えてくれることを願っています。

「自立支援」か「緊急援助」か。

 さて、今回、「難民支援」という緊急性の高い活動を行っているところに寄付したことで、考えたことがあります。「自立支援」なのか、それとも「緊急援助」なのかということです。

 これまで寄付を行う先を選んでいくなかで、「緊急援助」か「自立支援」かということはまったく考えていませんでした。

 「お腹をすかせている人には、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えたほうがいい」といった言葉がありますが「自立支援」というのはそういうことです。今日・明日はなんとか食べていけるけれども、あくまで「なんとか」の状態、5年後、10年後はわからない。そういう人達が「しっかり」食べていけるように支援しようと。

 しかし一方で、自立するまではたくさんの時間とお金が必要です。釣りの例でいえば、「釣り自体のテクニック」はもとより、「釣竿や釣り針、エサの作り方」、さらには、「釣りの方法を周りに伝えるためのノウハウ」なんかも覚えなければ、自立しているとはいえない。今日の生活に困っている人には、自立のための支援ではなく、「魚」をあげるような「緊急援助」が必要です。

 「しっかり」に向けた自立支援と、「明日の生活ため」の緊急援助。寄付活動を行うなかで、これら2つをどのようなバランスで行ってくのがいいのでしょうね。今後は、その寄付が、「緊急援助」なのか、「自立支援」なのか、そして「緊急援助」と「自立支援」のバランスはどうなのか、そういうことも考えて寄付していきたいなぁと思っています。

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