やってしまった。
僕は、数学が苦手だ。そのことを父に言う度、こういわれる。 「数学だけは得意だったんだぞ。」
父親に数学を聞いてはいけないのは、今までの経験でわかっていたはずだ。
居間で数学の勉強で、頭を悩ませていた。 直線l:ax+by+c=0と、点A(x1,y1)の距離の公式
|ax1+by1+c| d = ------------------------ √a^2+b^2
これをどうしても証明して使いたかったからだ。
丁度父親が帰ってきた。 勢いで、どうやるのか、きいてしまった。
そして、父は、「こういうの好きなんだよ~」と言い放った。 それから永遠4時間、父親は、頭を悩ませ続け、 僕はその横で見ていなければいけなかった。
ここで、途中で断ると、どうなるか、小さい頃からの経験でしっていた。 父親は、怒り出すのだ。
折角親切で教えているのに!と、怒るけれど、 いつも得意だといっているから、解けないのが悔しいのだ。
父の機嫌を損ねるのもいやなので、父親の試行錯誤の全てを聞いた。そして、耐えた。
結局、証明できなかった。父は、やっとあきらめてくれた。 僕は、その間、コーヒーを4杯飲んでいた。
そして、もうこんな時間。あぁーやってしまった。他の学習すればもっと得点上がったのかも知れないのに。
これって上の式が、平行四辺形の面積で、下の式が、平行四辺形の底辺ですよね? 平行四辺形の面積を、底辺で割ると高さが出てくるから、距離が求まるんですよね? なんとなく、イメージできたので、無理やり納得する・・・けど、4時間は長すぎだ。 もっと、ハッキリしたイメージを掴めるのなら何時間かけてもいいけれど、 あぁぁ。なんで、休日って無駄な日が多いんだろーなー。