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日々感じたこと、艦隊これくしょん、千年戦争アイギス、読書記録

2003年03月08日 本当の友達。

 僕は、人に心を開くのが苦手です。 冗談を言い合って笑える関係の人や、世間話をする関係の人、勉強について話せる人はいるけれど、 悩みを笑い話としてではなく、真剣に聴いてくれる人があまりいないです。 唯一、いつでも互いに心を完全に開けると思っている人がいます。 その人とは、家も近く、歩いて5分くらいで、小学2年生から中学校まで、同じ学校で、3~6年まで同じクラスでした。 中学校では、一緒に水泳部に入って、一緒に頑張りました。 今は、違う学校に行っていますが、彼が公園でバスケットしたりしている所と遭遇します。 そういう時、僕は自転車を止め、彼に声をかけ、いろんな話をします。 水泳をやりたかったけど、学校に水泳部がないので水泳はやめ、バスケットを頑張っている事とか、悩みとか、色々話します。 学校の友達と話す時とか、凄く疲れるんだけれども、その人と話す時だけ、時間を忘れます。 いつの間にか、真っ暗になっていて、何時の間にか2時間も経っていることに気付いたりします。

 彼、実は、次女が生まれた時から、小学校入学するまで、母親の育児放棄にあって、小学校に入るとき勉強についていけなかったんです。 それで、自暴自棄になって、大声出して暴れたり、同級生に暴力をふるったりして、 先生たちは、猛犬とか、吹き出物を扱うように彼に接していて、さらに勉強についていけなくなっていきました。 何処に障害があるわけでもないし、彼にどこも非があるわけでもないけれど、障害児学級と、普通のクラス交互に通っていました。 その時、僕は彼を、凄く怖がっていました。げた箱の前で、彼が暴れていると、怖くてそこを通れないから家に帰るのが凄く遅れたりしました。 小学校に入り、障害児学級で勉強するようになってから、落ち着くようになって暴れないようになりました。 一番、知性が発達する時期に、皆と同じ勉強を出来なかったから、数学とかとても苦手で、滑舌も少し悪いのです。 そんな彼ですが、話してみると、凄く素直な人なんですよ。 仲良くなったのは、小学5年生の頃です。 僕が話した事は全部疑わず、彼は、ウソをつかずに話します。 そして、人の性格をとても良く理解しています。 共通の友達の話題を出すと、「その人は、どうこうこういうところがあるよね。」といいます。 それは、とても的を得ていて、その人の本質を捉えています。 彼は、心が素直で、人の心を見る目が冴えているんだと思います。

 彼がどう思っているか、彼にどう思われているかは、知らないけれど、僕は彼のことを、親友だと思っています。 最低でも、僕が、彼をしたっている事は、彼は知っていると思います。

 なんで、こんな話をしたかというのは、理由があるんです。

 詳しくは、書くとまずそうなんで、考えてください。 もし、彼方に、障害をもった兄弟がいたらどうしますか? 兄弟の人数とか、家族構成とか、聞かれたらどう答えますか? やっぱり、隠す・・・のかな・・・? なんだか、普通の人は、隠しそうな気がします。 障害をもった家族が居ない人が、客観的な善悪の判断で、他人事として考えると、隠さない!と考えると思います。 僕だって、障害をもった家族の人権の為にも、社会の理解を広めるために、隠さない!方が絶対に良いと思うけど、実際、いたら隠すかもしれないと思います。 素晴らしい親友を、僕は隠すかもしれないなんて、何故、考えるんだろうか。 だけど、何故か、かくしてしまいそう。 絶対隠さない!と自信をもてる社会が出来る事を願ってしまいます。