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日々感じたこと、艦隊これくしょん、千年戦争アイギス、読書記録

上原あずみ『Tear Drop』

平成15年08月01日AM 01:25:19

無色

無色

 今日から少しずつ、未完成だったアルバムレビューを完成させていきたいと思います。 音楽的なことも詩的なこともわからないけど、背伸びして書くのが一応これまでの レビューのスタイルだったようで、それを踏襲します。 とっぴなことばかりだと思いますけど、 どうかお付き合いください。 (いつもみたく、途中で終わる可能性もあり)

「シンジル」ってなぁに?
「ユウジョウ」ってなんなの?
「アイジョウ」ってどんなものなんだろう?

 前半は、抽象名詞と疑問形が、印象的な構成です。 「友情」とか、「信じること」とか、誰も一度は10代のときに疑問に感じて涙を流したような抽象名詞を素直にぶつけています。 しかも、素直なのに「上原あずみ」独特の調子を出せているのは、やはり才能です。 後半は、抽象名詞に加え、時系列の表現が印象に残ります。 「いつ想い出になる?」や、「今日にあるものが明日あるとも限らない」 など、時系列を今を中心に考えれるのは、今を生きている上原さんならではです。

 そして、ラストは、「今」にフォーカスが戻ります。 結論に至ろうとする意向だけみせ、無理に答えを出さず、抽象は抽象のまますぅーっとひいているのも 10代の成長過程にみえる葛藤を見事に描いているんじゃないでしょうか。 さいごに、メロディと、オケについてです。 Bメロが2つある感じの間延びしたサビで、灰汁が強いと思います。 しかし、歌詞のもどかしさを考えると逆に効果的に作用しています。 曲が先に出来上がっていたのなら、やっぱり上原さんの疑問形の詩にしたところは、かなりの才能だと感じます。 絶妙なコーラスと、シンセサイザーのキラキラとした旋律が合わさり、 今から過去へ、そして未来へといったふわふわとした青少年少女の心理を見事に描いている名曲です。

補足

  • 2003-08-01 初稿
  • 2018-04-23 追補・再公開
  • 2018-04-29 リフォーマット