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【日記】JSTQB認定テスト技術者資格(Foundation Level) 合格

結果の報告

2012年2月18日、JSTQB認定テスト技術者資格 (Foundation Level) を受験し、2012年4月12日、合格しました。

JSTQB認定テスト技術者資格とは?

ソフトウェア開発というと一般にはプログラムを書く場面を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、ソフトウェアの開発には、設計やテストというプログラムを書く以外に重要な段階があります。

JSTQB認定テスト技術者資格は、ソフトウェアの開発の流れのうち、「テスト」の段階の知識・能力が一定水準に達していることをJSTQBという団体が認定してくれるというものです。

「ISTQB」という各国のソフトウェアテストの技術レベルを認定する団体を取りまとめている組織に「JSTQB」も加盟していますので、「JSTQB認定テスト技術者」であるということで、国際的に「どのようなレベルの知識を持っているか」ということを認識してもらうことができるということになります。

背景・受験動機

この資格の受験の受験を考えた背景としては、システム開発の仕事をしていて、ソフトウェアテストの作業に関して知識不足を感じていたことや、「TDD(テストドリブンデベロップメント)」というテストを重視する開発方法を実施してみて、それなりに効果を実感できたことなどがあります。

こういう背景がありまして、テストを少し重点的・体系的に勉強しようと考えたとき、資格という一定の目標があったほうがモチベーションも保てますし、かたよりなく体系的な知識がみにつくなぁと判断したのが、JSTQB認定テスト技術者資格試験、受験の動機です。

試験の質

 受験してみて、JSTQB認定テスト技術者資格試験の試験自体の質は非常に高いと感じました。試験範囲の選び方も、ソフトウェアテストという技術のレベルを図るのに適切に思えます。

 試験問題の質も高めです。問題を解くことでレベルアップが図れる、暗記よりも理解が重視される、など、良質な試験問題の条件がそろった問題が出題されているように思います。

 総じて、試験の質は高いです。しかも、テストという分野はソフトウェア開発においてとても重要で、かつ、一番楽しいのはやっぱり実際にプログラミングしたり、設計したりするところですから、周りを見渡してみても、興味をもって取り組む人が少ない分野ですから、試験の必要性も重要だと思います。

 受験者数が少ないのと、受験料が21,000円と少し高めなことが少し残念です。この試験の評判が広がって、受験者数が増えて、受験料も下がっていくことを期待しておきます。そうすれば、もっとオススメしやすくなりますからね。

勉強時間・勉強期間

勉強時間ですが、2011年の12月、3ヶ月前から初めて、50〜60時間くらいです。

テキストの読み込みと「スクエアリング」というe-ラーニングサイトの演習問題への取り組みが半分半分くらい。

使用した教材

アドバイス

繰り返しになりますが、試験の質は非常に高いです。品質保証担当者は実務を通じてこの試験のレベルの知識は徐々に身についていくでしょうから、自分の技術レベルを示すためにこの試験を使うとよいと思います。テストを開発担当者がやっているという場合だと、テストの技術力に不安をもったままで、あやふやな知識でやっているから開発者同士で情報シェアもされないということがあるのではないかと思いますので、この試験を通じて、テスト技術の体系をしっかり学ぶのがよいでしょう。

試験問題も、出題範囲もしっかりしているので、開発担当者で、テストという範囲に強みを持ちたい人、不安を持っている人、これからテストの専門家としての道を歩もうかと思っている人などにオススメです。受験料が高いので、試験を受けずとも資格試験用のテキストを読み込むだけでもだいぶ光が見えてくるのではと思います。