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速記用語

インツクキ法

日本語における漢字の読み方の特徴を現したもの。 漢字の2音目は、ほとんどがこの5音で構成される。多くの速記方式で利用される特徴。

原文帳

速記文字を書く紙、ノート。大量に紙を消費するので、 半紙、わら半紙、コピー用紙など安価なものが使われる。

国字

漢字・ひらがな・かたかな・算用数字など、 日本語を理解するものが普段読み書きしている文字。

佐竹式

早稲田式を佐竹康平氏が改良した方式。 早稲田式の川口氏と方針がくい違ったため、佐竹派として分派。 早稲田式よりも高速度向け。その後、早稲田式に取り入れられて、指導されている。 中央大学や、相模女子大学で指導されていた。

参議院

参議院で養成されていた速記方式。 複画派から単画派に移行し、そこから折衷派へと変化した。 指導されていた年度によってがらりと体系が変わる。2005年、養成所の募集を終了。

衆議院

衆議院で養成されていた速記方式。 改良され続けていたため、指導されていた年度によってがらりと体系が変わる。 2005年、養成所の募集を終了。

ステノタイプ

逐語速記のために開発された特殊なタイプライター。 手の稼動域と、利用頻度が考慮に入れられて、キーが配置されている。

折衷派

単画派と複画派の長所をとり短所をすてようと試みた方式。 早稲田式、参議院式、熊崎式、佐竹式など。

速記

速く文字を書くこと。発言を記録し文字化する作業。 この言葉の確認できる最初の使用例は、矢野文雄「経国美談後編」で 「速記のことを記す」と紹介したこと。 この記事に書かれた速記符号は、確認できる最古の速記符号。

速記官

裁判所で、裁判関係者の要求に応じて、 傍聴録をとる速記者。養成はストップしており、 傍聴録は録音したものを外注して反訳する形式に段階的に移る予定。

「速記官を守る会」

速記官の養成の再開を、裁判所に求める有志の集まり。 弁護士や、裁判所職員、速記官、退職者などからなり、 速記官の仕事の効率化と、裁判規則を定める最高裁へ速記官養成再開を求める運動をしている。

速記符号(速記文字)

速記につかわれる特殊な文字。 誰にでも読めるわけではないので、「文字」ではなく、 符号と呼ばれることが多い。

田鎖式

田鎖綱紀が考案し、その子孫によって改良されてきた方式。 日本語速記の最初であるという自負からか、 ~年式と年号だけで方式名を発表する。

田鎖綱紀

お雇い外国人のアメリカ人、 ロバートGカーライル氏が使っている速記文字に興味をもち、 グラハム式などを参考に日本語符号式速記を考案。 1882年10月28日に速記法指導を開始した。 田鎖氏は、速記を「傍聴記録法」と読んでいた。

単画派

50音すべての音を1画でかけるようにした速記方式。 一般的に反訳しずらいといわれている。参議院式は、一時単画派に移行したが、 折衷派に戻っている。

中根式

1914年に中根正親が発表した速記方式。 はじめて実用化された単画派といわれている。 中根速記学校、関西学院大学速記部、全国の高校で指導されている。四大速記方式に数えられる。

反訳

速記符号(速記文字)から、普通の文字(国字)に戻すこと。

複画派

50音を、子音の記号と母音の記号、2画で構成する速記方式。初期の田鎖式など。

山根式

1951年に、山根祐之氏が国字式を改良し考案。 関西大学速記部でのみ後継者が育成されている。単画派。

若林王甘蔵【ワカバヤカンゾウ】(王と甘は、2文字で1文字)

国会速記によって指揮をとった。田鎖門下。 田鎖氏は速記を考案しただけで、 速記はかけなかったとも言われており、 日本で始めて速記を実用した人物。

早稲田式

1930年に、川口渉氏ら早稲田大学速記研究会のメンバーが、 多数の速記方式を検討した結果考案した方式。 現在では、川口氏と方針があわず一時、 分派した佐竹式も取り入れている。 通信教育、専門学校教育、有志による練習会、 サークル活動さまざまなところで指導されており、 四大速記方式に数えられる。