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速記方式の分類

 速記方式は、50音の構成によって「複画派」「折衷派」「単画派」「草書派」などに分類されます。

 「複画派」は、子音をあらわす記号と、母音をあらわす記号の2画で50音を構成するものです。複画派の方式の50音表は、非常に規則的であり、子音と母音を覚えればすべての50音を書けるというメリットがあります。しかし、あまり速い速度では書けなかったので、現在ではあまり使われていません。初期の「田鎖式」などが代表的でしょうか。

 「単画派」は、50音すべてに1画の記号をあたえるものです。微妙な書き分けを要求される場合や、同じ形で、文脈によって読み分けなければいけない記号が出てくる場合などもあり、読みやすさ、学習のしやすさなどが犠牲になっているともいえるでしょう。しかし、この方式が一番速い速度で書き取れるとも言われています。中根式、山根式などが代表的でしょうか。

 「折衷派」は、複画派と単画派を研究して、弱点を補うように50音を構成したものです。早稲田式などが代表的です。 速記方式は、机上の空論で終わる場合もあります。そのような方式を「~案」といいます。

 現在では、特殊なキーボードや、特殊なソフトウェアと 汎用キーボードを組み合わせた「機械式速記」も利用されています。 裁判所の記録は、特殊なキーボードを用いた「機械式」で行われています。

 将来、音声認識技術が進歩すれば、音声認識によって自動的に速記が行われる可能性もあります。