anybody's game

日々感じたこと、艦隊これくしょん、千年戦争アイギス、読書記録

速記で用いる省略法

 速記法を習っていくと、すでに完成された速記方式は、日本語の特徴を上手く利用していることがわかります。

 たとえば、日本語には、漢字を音読したとき、2音目は「イ、ン、ツ、チ、キ、ク、長音」が圧倒的に多いという特徴があります。漢詩の勉強していたとき、「よくもまぁ、こんなに韻をふめるものだ」と思わなかったでしょうか。実は、漢字の2音目の音というのは、音が限られていたのです。 例をあげるまでもありません。好きな二文字熟語を頭に浮かべて、音読してみてください。早大ソーダイ)、速記(ソツキ)、社会(シャカイ)etc...。漢字の二音目は、「イ・ン・ツ・チ・キ・ク・ー(長音)」だけで、書けたでしょう。この特徴を利用すれば、二文字熟語がとても書きやすくなります。

 早稲田式では、「○イ」という音を1画でかけるように、50音に加えて、「○イ」と読む文字を一文字として扱います。「ン」は、二音目にでてきやすいだけではなく、1音目には絶対でてきませんから、前の字からピンと右上にはねるだけであらわします。「○ク」や「○ツ」は、前の字に交差させたり、小さなカギをつけることによって、ほぼ1文字分の負担でかけるようになっています。(図参照)